発酵の香りはどうやって生まれる?微生物がつくる「香り」の世界

パンを焼いたときの香り。

熟成したチーズの香り。

味噌や醤油の深い香り。

そしてコンブチャの爽やかで複雑な香り。

発酵食品には、それぞれ特徴的な「香り」があります。

しかし、もともとの素材だけでは感じられなかった香りが、なぜ発酵によって生まれるのでしょうか。

今回は、微生物と香りの不思議な関係をご紹介します。

発酵すると素材は変化する

発酵では、微生物が素材に含まれる糖やその他の成分を利用し、さまざまな物質へと変化させます。

その過程で生まれる成分の中には、香りに関わるものもあります。

つまり発酵とは、単に素材を保存するための方法ではありません。

もともとの素材にはなかった、新しい香りや味わいを生み出すプロセスでもあるのです。

微生物によって香りは違う

発酵食品には、さまざまな微生物が関わっています。

パンやワインなどでは酵母菌。

ヨーグルトや漬物などでは乳酸菌。

酢では酢酸菌。

味噌や醤油などでは麹菌をはじめ、複数の微生物が関わります。

どの微生物が、どんな素材に、どのような環境で働くのか。

その組み合わせによって、生まれる香りも変わっていきます。

コンブチャの香り

コンブチャでは、お茶の香りを土台に、発酵によって生まれた香りが重なります。

茶葉が持つ華やかさ。

発酵由来の爽やかな酸を感じる香り。

そこへ果実やハーブなどを組み合わせれば、さらに複雑な表情が生まれます。

同じ茶葉をそのまま抽出したときとは違う香りになるのは、発酵というプロセスが加わっているからです。

時間によって香りも変わる

発酵中の香りは一定ではありません。

発酵が始まったばかりの頃。

少し酸味が生まれてきた頃。

発酵が十分に進んだ頃。

時間とともに内部の成分が変化するため、香りの印象も少しずつ変わります。

その変化を確認することも、発酵を見極める方法の一つです。

香りは発酵からのサイン

発酵をつくる人にとって、香りは大切な情報です。

見た目や時間だけではわからない変化も、香りから感じ取れることがあります。

どんな香りがしているのか。

昨日と比べてどう変化したのか。

微生物そのものを見ることはできなくても、香りを通してその働きを感じることができます。

香りまで含めて発酵を楽しむ

SCOBY TEAでは、茶葉や自然由来の素材が持つ香りと、発酵によって生まれる香りの両方を大切にしています。

発酵とは、味だけを変えるものではありません。

香りも、酸味も、余韻も。

時間とともに少しずつ重なり、一つの味わいになっていきます。

次にSCOBY TEAのボトルを開けるときは、最初の一口の前に、ぜひ香りにも注目してみてください。

そこにも、目には見えない発酵の世界が広がっています。