無濾過とは?あえて「取り除かない」クラフト発酵の考え方

SCOBY TEAでは、「非加熱・無濾過」という製法を大切にしています。

非加熱は文字通り、加熱処理を行わないこと。

では「無濾過」とは、どのような意味なのでしょうか。

一般的な食品づくりでは、見た目や質感を整えるために濾過が行われることがあります。

一方、クラフト発酵の世界では、あえて濾過を最小限にするという考え方もあります。

今回は、発酵と「無濾過」についてご紹介します。

そもそも濾過とは?

濾過とは、液体などに含まれる固形物や細かな成分を、フィルターなどを使って取り除く工程です。

濾過を行うことで、見た目を透明に整えたり、製品の状態を均一にしたりすることができます。

ワインやビール、日本酒などでも、製法によってさまざまな濾過方法が使われています。

発酵ではさまざまなものが生まれる

発酵中には、微生物の働きによってさまざまな変化が起こります。

コンブチャの場合、酵母由来の沈殿物やSCOBYの一部などが見えることがあります。

初めて見ると「何か入っている」と驚くかもしれません。

しかし、こうしたものが発酵の過程で自然に生まれる場合があります。

無濾過という考え方

濾過を行えば、見た目をより均一に整えることができます。

一方で、発酵によって生まれたものを必要以上に取り除かず、そのまま活かすという考え方もあります。

クラフト発酵では、すべてを均一に整えることよりも、素材や発酵が持つ個性を大切にするつくり手もいます。

無濾過は、そうしたものづくりの考え方の一つです。

ボトルによって見た目が違うことも

自然の素材と微生物によってつくられるものは、完全に同じ見た目になるとは限りません。

沈殿の量。

色合い。

発泡の状態。

さまざまな部分に少しずつ違いが現れることがあります。

工業的にすべてを均一に整える世界とは違い、その個体差もまた発酵が持つ表情の一つです。

「きれい」とは何だろう?

食品では、透明で均一なものが「きれい」と感じられることがあります。

もちろん、それも一つの価値です。

しかし発酵の世界では、少し違った見方もできます。

時間によって生まれた沈殿。

微生物の働きによって変化した色。

一つひとつ異なる表情。

それらを含めて、その発酵が歩んできた時間と考えることもできます。

発酵をできるだけそのままに

SCOBY TEAでは、農薬不使用の茶葉と自然由来の素材を使用し、非加熱・無濾過で一本一本丁寧にボトリングしています。

目指しているのは、すべてを完全に均一にすることではありません。

素材と微生物がつくり出した味わいや香りを、できるだけそのまま届けること。

ボトルの中に見える小さな違いも、発酵が自然の力とともにつくられている証の一つです。

無濾過という言葉の奥には、そんなSCOBY TEAのものづくりへの考え方があります。