発酵容器には意味がある?素材と形から考えるコンブチャづくり

コンブチャづくりに欠かせないものの一つが「容器」です。

茶葉や糖、SCOBYほど注目されることはありませんが、発酵が行われる場所そのものでもあります。

ガラス。

ステンレス。

陶器。

発酵文化では、昔からさまざまな容器が使われてきました。

では、容器は発酵とどのように関係しているのでしょうか。

今回は「発酵する場所」に注目してみます。

発酵容器は微生物の住む場所

発酵中、微生物は液体の中で活動しています。

その液体を囲んでいるのが発酵容器です。

どのくらいの量が入るのか。

液面の広さはどのくらいか。

空気とどの程度触れるのか。

容器の形によっても環境は変わります。

コンブチャと液面

コンブチャでは、酢酸菌の働きと酸素との関係が重要です。

そのため液面の広さも、発酵環境を考えるうえで一つの要素になります。

細く深い容器。

広く浅い容器。

同じ容量でも、空気と接する面積は異なります。

容器は単に保管する箱ではなく、発酵環境をつくる道具なのです。

世界の発酵と器

昔から世界の発酵文化では、その土地で手に入るさまざまな器が使われてきました。

木桶。

甕。

樽。

陶器。

それぞれの地域で、素材や気候、つくるものに合わせた容器が発展してきました。

発酵食品の歴史を見ると、器の歴史も一緒に見えてきます。

清潔さも大切

発酵は微生物の力を借りるものですが、すべての微生物が望ましいわけではありません。

だからこそ、発酵に使う容器を清潔に管理することは重要です。

「自然に任せること」と「何もしないこと」は違います。

微生物が働きやすい環境を整えることも、人の大切な仕事です。

道具にも理由がある

職人の世界を見ると、道具は単なる便利なものではありません。

包丁。

鍋。

窯。

樽。

用途に合わせて形や素材が選ばれます。

発酵容器も同じです。

何をつくりたいのかによって、その環境をどう設計するのかが変わります。

発酵の舞台をつくる

SCOBY TEAの発酵も、微生物だけで進んでいるわけではありません。

素材を選び、

環境を整え、

道具を選び、

日々状態を確認する。

人がつくるのは、微生物が働くための「舞台」なのかもしれません。

発酵容器は普段ほとんど注目されない存在ですが、その中では毎日、小さな変化が続いています。

コンブチャをつくるということは、その舞台まで含めて整えることなのです。