酵母菌と酢酸菌はどう違う?コンブチャを支える微生物たち

コンブチャづくりでは、「酵母菌」と「酢酸菌」という言葉がよく登場します。

どちらも発酵に欠かせない存在ですが、同じ働きをしているわけではありません。

酵母菌が得意なこと。

酢酸菌が得意なこと。

それぞれが異なる役割を持ちながら、一つの発酵をつくっています。

今回は、コンブチャを支える二つの微生物について、もう少し詳しく見ていきます。

酵母菌とは?

酵母は、自然界のさまざまな場所に存在する微生物です。

パン、ワイン、ビール、日本酒など、多くの発酵食品にも関わっています。

コンブチャでは、酵母菌が糖を利用することで、アルコールや二酸化炭素などが生まれます。

この働きが、発酵の流れをつくる重要なスタートになります。

酢酸菌とは?

酢酸菌も自然界に存在する微生物です。

名前の通り、酢酸をつくる働きで知られています。

コンブチャでは、酵母菌の働きによって生まれたアルコールなどを酢酸菌が利用し、さまざまな酸が生まれていきます。

この働きが、コンブチャならではの爽やかな酸味につながります。

二つは競争しているわけではない

酵母菌と酢酸菌。

名前も働きも違うため、それぞれ別々に活動しているように思えるかもしれません。

しかしコンブチャの中では、片方の働きによって生まれたものが、もう片方の活動につながります。

それぞれの微生物が関わりながら、一つの発酵環境をつくっているのです。

SCOBYの「共生」という考え方がよく表れている部分でもあります。

微生物は一種類ではない

実際の発酵環境には、必ずしも一種類の酵母、一種類の細菌だけが存在しているわけではありません。

SCOBYは、複数の微生物が共存するカルチャーです。

どのような微生物が存在するのかによっても、発酵の特徴は変わる可能性があります。

だからこそ、コンブチャにはつくり手やカルチャーごとの個性が生まれます。

人には見えないチームワーク

微生物は肉眼ではほとんど見ることができません。

それでも、発酵が進むにつれて変化ははっきり現れます。

香り。

酸味。

泡。

SCOBYの形成。

目の前に現れる変化は、見えない微生物たちが活動した結果です。

一つの味を、一種類の微生物だけでつくらない

SCOBY TEAのコンブチャも、茶葉だけでも、人の技術だけでも完成しません。

酵母菌。

酢酸菌。

茶葉。

糖。

時間。

そして人。

それぞれ違う役割を持つものが重なることで、一つの味わいが生まれます。

発酵とは、誰か一人が主役になる世界ではなく、さまざまな存在がつながって完成するもの。

その関係を知ると、SCOBYという名前の意味も少し違って見えてきます。