発酵に酸素は必要?コンブチャと空気の意外な関係

発酵というと、容器を密閉して空気を入れないイメージを持つ方もいるかもしれません。

実際、発酵食品によって酸素との関係はさまざまです。

では、コンブチャの場合はどうなのでしょうか。

実はコンブチャの発酵に関わる微生物の中には、酸素を必要とするものがいます。

今回は、コンブチャと空気の意外な関係をご紹介します。

微生物によって酸素との関係は違う

すべての微生物が、同じ環境を好むわけではありません。

酸素がある場所で活発に働く微生物。

酸素が少ない環境でも活動できる微生物。

それぞれに特徴があります。

コンブチャでは複数の微生物が共生しているため、一つの発酵の中にも異なる環境が存在しています。

酢酸菌と酸素

コンブチャの酸味に深く関わる酢酸菌の仲間には、活動に酸素を必要とするものがあります。

そのため、発酵中は液面が空気と接していることが重要になります。

液面付近にSCOBYの膜が形成されやすいことにも、酸素との関係があります。

発酵容器の上部に広がる空気も、実は発酵を支えているのです。

なぜ完全密閉しないの?

一次発酵では、容器の口を布などで覆う方法がよく使われます。

これは異物などが入るのを防ぎながら、空気との接触を保つためです。

完全に密閉すると、発酵環境は大きく変わります。

コンブチャづくりでは、微生物が活動しやすい状態をつくることが大切です。

ボトリング後は環境が変わる

発酵タンクと、密閉されたボトルの中では環境が異なります。

ボトル内では二酸化炭素が外へ逃げにくくなるため、発泡感が生まれることがあります。

つまり同じコンブチャでも、

タンクの中。

ボトルの中。

それぞれで微生物を取り巻く環境が変化しているのです。

空気も発酵の材料のようなもの

コンブチャの原材料表示に「酸素」と書かれることはありません。

けれど、発酵というプロセスを考えると、空気は決して無関係ではありません。

茶葉。

糖。

水。

SCOBY。

そして温度や時間、酸素。

目に見える材料だけではなく、周囲の環境そのものが発酵をつくっています。

見えないものまで含めてものづくり

SCOBY TEAでは、素材だけでなく、微生物が働く環境も大切にしています。

発酵はレシピだけで完成するものではありません。

空気に触れる面積。

温度。

時間。

容器。

さまざまな条件が重なり、その日の発酵が生まれます。

普段は意識することのない「空気」まで、味づくりに関わっている。

そう考えると、発酵という世界がさらに立体的に見えてきます。